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Unityのシェーダーファイル解説ツールの使い方

このツールは、Unityのシェーダーの構造と依存関係を視覚的に理解するためのものです。

1. シェーダーファイルの種類

a) .shaderファイル(青色で表示)

  • Unityの主要なシェーダーファイルで、完全なシェーダープログラムを定義します。
  • シェーダーの構造、プロパティ、サブシェーダー、パスなどを含みます。
  • UnityのShader Labという特殊な言語で書かれています。
  • この中にHLSLやCgで書かれた実際のシェーダーコードも含まれます。
  • マテリアルに直接割り当てることができ、3Dオブジェクトの見た目を完全にコントロールします。

b) .cgincファイル(赤色で表示)

  • 共通のコード断片や関数を含む「部品」のようなファイルです。
  • それ自体では完全なシェーダーではありません。
  • 主にHLSL(以前はCg)コードを含みます。
  • 再利用可能な関数、マクロ、定数などを定義するのに使用されます。
  • .shaderファイルや他の.cgincファイルからインクルード(取り込ま)れて使用されます。
  • 注意: 「cginc」は「Cg include」の略で、「Include file」ではありません。

c) .hlslファイル

  • Unity 2019.3以降で導入された新しいインクルードファイル形式です。
  • .cgincファイルと同様の目的で使用されますが、明示的にHLSL言語を使用することを示します。
  • 将来的には.cgincファイルに取って代わる可能性があります。

2. ツールの表示

  • 青色のノード: .shaderファイル
  • 赤色のノード: .cgincファイル
  • 黄色のノード: Unityの組み込みcgincファイル
  • 緑色のノード: 不明なファイル

3. 操作方法

  • ノード(四角形)をクリックすると、そのファイルの内容が画面上部に表示されます。
  • エッジ(矢印)には、あるファイルが他のファイルをインクルードしている行番号と実際のコード行が表示されます。

4. 活用方法

  • このツールを使うことで、シェーダーの構造や依存関係を一目で理解できます。
  • 複雑なシェーダーの構成を把握したり、問題箇所を特定したりするのに役立ちます。
  • シェーダーの最適化や、再利用可能なコードの識別にも活用できます。